VOL08 近藤展幸

<インタビュアー:榎戸 淳一>

プロフィール
京都・大阪にて和のリラクゼーションサロン「癒し空間ゆめみし」を13店舗経営。
他にも癒し人養成スクールや、バリ島をモチーフにした飲食店「アラムバリカフェ」やスパ「アラムバリスパ」を手がける31歳青年起業家。熱く夢を持った若者が好きで、動機付けのために起業家向けの講演会や勉強会も行っている。

「人は想いについてくる、ビジネスにはついてこない」

私は、時間の経過、会社の状況によって、今まで何度か仕事をする動機、会社を経営する動機が変わってきました。初めて学生起業したときは「何か熱いことをしたい」「お金持ちになりたい」それだけの動機でした。しかし、それに失敗し大学も辞め、半こじき状態を経験し、縁あって現在のリラクゼーションサロンの母体となる「健康部屋」を設立しました。そのときは、「負けたくない」「絶対に見返してやろう」という一心で仕事をしていました。しかし、自分が物質的に満たされ、社会からの評価も満たされてきた時、その動機は失われました。また、その当時は、「仕事はビジネス」だと思っていました。「想い」というものがなく、「会社に対しての情熱」は強く持っていませんでした。今になってはっきりと言えます。「人は想いについてくる。ビジネスにはついてこな
い。」

「使命感を持ったとき、会社は伸びた」

「想い」を持たずして経営は出来ない。私は自分を見直すという意味でも、インドへ単身で渡りました。そこで「日本の豊かさ」「生命が保証されていることのありがたさ」を感じ、自身がいかに満たされていたということを思い知らされました。また「マザーハウス」というマザーテレサが作った場所で大きな衝撃を受けました。そこには貧しい人を救うために、世界中からボランティアの人が集まっていました。この人たちは自分たちの全財産を使って、ボランティアに本気で取り組んでいました。私はその姿を見て、彼らは「何のために」ボランティアをやっているのかを深く考えさせられました。そのとき気付いたことが、「この人たちは使命感を持ってやっている」ということでした。今までの自分にはありませんでした。すべて「自分」が主語で考えていました。「何のために経営をしているのか。」その後、本気で「癒し」について考え始め、「癒しとは、人を元気にしていくためのプロセス」だと気付きました。その使命感に気付いたとき、会社は伸びていきました。

「情熱とは想い続けること」

情熱とは、想い続けることだと思います。「情」とは、感情の情であり、喜び、悲しみ、思いやりを指します。思いやりとは自分ではなく、他人に対して、そして社会に対して想うことです。「熱」とは、自分が熱くなるときのことを指します。熱くなるときというのは、今の自分にはできないことに対して、チャレンジしているときです。そのように考えると、「使命感」なくして、「情熱」は持てないと思うのです。そして私は、「使命=夢」だと考えています。
「夢」も自分1人では持てません。周りからの評価があってこそ自信が持てる、そしてその延長線上に「夢」は見つかります。「情熱」も人との「かかわり」の中から生まれてくるものだと思うのです。