VOL06 コニシ*カツヂ

<インタビュアー:山田 洋幸>

プロフィール
文化・ファッションそして芸術における情報発信の中心地ともいわれる東京・青山。広告デザインを中心に、各種印刷物デザインや、PodCastの制作、マーケティング業界の人材紹介業を提供している。
広告業界での長い経験と実績をもつトップクリエイターを中心に、次世代を担う若手クリエイターとともに、費用対効果を実現するための最適なコミュニケーションツールを制作している。
『作り手のイメージと買い手のイメージ。異なる様々なイメージを最大限近づけ、最終ターゲットに対してもっとも効果的なイメージ戦略を提案する事が我々の使命と考えております。』と語るのは株式会社アドヴァージュ(http://www.advage.co.jp)代表取締役兼クリエイティブ・ディレクターのコニシ*カツヂ氏。
今回、経営にかける熱い想いを自身の体験を交えて語って頂きました。

『三十而立』

孔子は晩年に自らの人生を、弟子達にこう語りました。
われ十有五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順う
七十にして心の欲する所に従い矩をこえず

私はこの言葉を中学の時に習い、よし!自分も30歳までには独立しようと短絡的にではありますが考えていたんです。ところが23歳の時に交通事故に遭ってしまいました。何とか一命は取り留めたものの、目が見えない・言葉が喋れない・耳が聞こえない・匂いがわからない・味もほとんどわからない。そんな状態でした。頭では考えられるけど、その想いを伝えることができないというのはとてもストレスでした。
医者には一生無理だと言われていたんです。「一生目は見えず、言葉を喋ることはできないでしょう」と。ところが私は、『俺は大丈夫』という、安心感とでも言うんでしょうか、根拠のない期待感みたいなものがありました。だからリハビリ生活も楽しむことができた、勉強もしました。そうするうちに目は段々と見えるようになり、声もうなり声のようなものから段々と普通に話せるようになってきたんですよ。私は30で独立する。それは今思えば一つの情熱だったんですね。普通に健常者と一緒に仕事ができる。それが叶ってとても嬉しかったです。

実現したい想い

私は現在独立を果たし、(障害者とか健常者とかって表現はスキではないのですが...)障害生活の時にお世話になった人達に何か恩返しができればと考えています。やはり健常者としての立場からは知りえない多くの事を学ばせて頂いたことが現在に大きく影響していると思っているんです。だから恩返しがしたい。
特に私のように後天的に障害を持つ人は2パターンに別れます。
私のように障害をバネにできる人。でもそれはほんの一握りで、8割はいじけてしまう人だったりします。私は、それは行政に問題があると考えています。行政は障害を持つ人にお金を渡して、「外に出なくていいよ」と、こういう訳です。そこに問題があると思うのです。さらに許せない事実として、その利権を貪っている人間が事実存在する。私はこれが許せないんです。
価値観や人生観は人それぞれですが、私はいじけている人達をビジネスの世界にひきずりこみたいと考えているんです。私が扉を開けてあげることができれば新しい世界が開けるのではないかと。
そのためには基盤のしっかりした会社を持ち、私自身、社会的にも発言力のある人間になっていく必要性を感じています。なんとしてもその夢を実現したい、そこに私の人生の目標があるのです。