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岩崎剛幸

第四講座
人を動かすたった一つのものそれは情熱 株式会社船井総合研究所 シニアコンサルタント 岩崎剛幸
どんなにすばらしい戦略も、そこに思いがなければなんの意味もない。私はそう思います。たくさんの戦略書が世の中には溢れ、数多くの理論やフレームワークなるものが語られています。それを動かすものは何なのか。それは人の持つ「思い」以外にはありません。企業としての売上目標の設定は大切なことですがそれに向けて進んでいこうという強い意思が必要です。うちの会社は売上ではなく中身を充実させたいのだという考えは大切ですが、具体的にどのように充実させるのかを決めなければそれは思いとは呼びません。
熱い思いをありありと実現可能な状態にまで高めていくこと。未来の見えない今、未来を創るたった一つのもの、それが情熱なのです。
≪プロフィール≫
1969年静岡生まれ。1991年船井総合研究所入社。「戦略は思いに従う」を信条に、情熱経営を軸とした独自のマーケティング戦略を駆使し、業種・業態を問わず、2桁成長企業を続々と輩出させている情熱伝道師。
「情熱経営」「マーチャンダイジング」「時流適応戦略」などをキーワードに未来の企業戦略のあり方を伝えている。徹底的な現場支援と年間150回を越える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりに邁進している。
この数年のコンサルティングテーマは、「永続する企業ブランド戦略づくり」。「10年後のグレートカンパニーを作る」をミッションにして企業の支援を行っている。
岩崎剛幸 情熱経営フェスタ2007岩崎剛幸講演動画 <a href='http://eyevio.jp/movie/205067'><img src='http://eyevio.jp/_images/v/v8/v80115931b9e5dfecd8b14496eaa3d2/205067/nafybahckogbgbepproi_w1.jpg' />情熱経営フェスタ2007 岩崎剛幸講演</a>
(インタビュアー・文:大嶽広展)
思いを持ち、伝えなければ人は動かない

― これまでの情熱経営フェスタを通じて今思うことは何ですか?

岩崎: 「情熱経営」を初めて世の中に対して謳った2005年から、何故情熱なのか、情熱の意味やそこに込めた思い、そしてそれは私たちの心の中にあるはずだということを伝えてきました。 そしてこの『思い』は相手に伝わらなければ相手は動かないということも合わせてお伝えしてきたかと思います。
誰もが、それぞれ1人だけで生きているわけではなくて、誰かと一緒に何かをする環境にいらっしゃいます。だから、今、自分はどう思っているのかということを相手の方に伝えていく場を作らなければ、その思いは自分の中だけで終わってしまうのです。
今は物がなかなか売れない時代です。モノからコトへの時代、といわれていますが、ただ単に商品を並べているだけでは売れません。
どんな思いでその商品を作ったのか、それを伝えることがなければ、お客様がお金を払って何かを買ってくれることは難しいといえるでしょう。
これは社内でも求められることです。社長は「私はこんな会社にしたい」ということを毎日毎日伝え、社員の言葉に耳を傾けて、それが反映された組織を作っていくことが必要です。したがって社員から「これがやりたい」とアピールしやすい環境を作るために、社長も「それでやれ、もっといけ」と断言できるようにすることがこれからは益々必要になるのです。

組織は戦略に従い、戦略は思いに従う

― 岩崎さんが仕事をする上で大切にしている考え方は何ですか?

岩崎: 私は情熱という言葉を一生の信条にしようと思っています。新人だった当初、私は、経営者じゃないから、やっぱりコンサルタントとしてはまず数字に強くなくてはいけない、現場の体験と数字を身につけなければならないと思いました。
そこで売上、利益、などの数字を調べ続けていましたが、これだけでは机上の空論、これだけでは会社は動かないと気づいたのです。1 0 0 0 億目指しましょう、と言うとき、その数字は私たちがただ作ったものではなくて、ひとりひとりの社員・幹部の顔を見た時に「いけそうだな」と感じられた時にのみ、その目標を掲げられます。そこには数字では語れない意志が入ります。
私が知らなければならないのは、数字の裏側にある経営者の思い、社員の思いなのだと思いました。これこそが最も重要な私たちの仕事であり、すべての人にとって必要なコミュニケーションのポイントだと知りました。「私はこれがしたい」という強い思いがあるのかどうかが、戦略を実現させていくためのポイントなのです。
成長企業、そして永続企業となる条件とは何でしょうか?その原点と言えるのは創業時の経営者の方の思いです。この思いが目標を作り、そこに共感する人達により組織、そして会社が作られてきたのです。その過程の中で、売上最優先で考えるがあまり、社員の幸せややりがいを大切にすることを忘れ、何より経営者自身が「どのようにしたいか、どうなりたいか」という思いを見失っていることさえあるのではないでしょうか。

情熱が世界を変える

― 今回の情熱経営フェスタ2009でお伝えしたいことは何ですか?

岩崎: どんなにすばらしい戦略も、そこに思いがなければなんの意味もない。私はそう思います。
たくさんの戦略書が世の中には溢れ、数多くの理論やフレームワークなるものが語られています。それを動かすものは何なのか。それは人の持つ「思い」以外にはありません。企業としての売上目標の設定は大切なことですが、それに向けて進んでいこうという強い意思が必要です。
うちの会社は売上ではなく中身を充実させたいのだという考えは大切ですが、具体的にどのように充実させるのかを決めなければそれは思いとは呼びません。
熱い思いをありありと実現可能な状態にまで高めていくこと。未来の見えない今、未来を創るたった一つのもの、それが情熱なのです。

― ありがとうございました。当日のお話を楽しみにしています!


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